研究概要
言語科学教室では、言語の生物学的基盤の解明をめざす研究拠点として、本格的な文理融合型の先端的研究を行っています。音韻論、統語論、意味論、心理言語学、神経言語学、言語発達脳科学、言語精神科学の分野で、理論研究と実験研究が緊密に連携をとりつつ、さまざまな共同研究が活発に行われています。乳幼児の発達脳科学研究、学童の言語習得研究、思春期における言語・コミュニケーションと精神発達の自己制御研究など、大型プロジェクトが外部競争的研究資金の助成により行われています。専任教員の指導のもと、特任教員、ポスドク、リサーチアシスタント、大学院生らが、学内外の関連施設で活発に研究を行っています。
研究設備
- 視線計測装置 (eye-tracker)
- 多チャンネル脳波装置 (EEG/ERP)
- 近赤外線分光脳計測装置 (NIRS)
- 経頭蓋磁気刺激装置 (TMS)
- 経頭蓋電気刺激装置 (tES)
外部競争的研究資金により行われている研究プロジェクト
- 科学研究費 学術変革領域研究(B)「手話言語におけるイコンとインデックスを対象としたマルチモーダル記号論の構築」2022年度~2024年度 研究分担者 原田なをみ
- 科学研究費 基盤研究S「人間形成の基礎としての個性発達と共生の解明」2023年度~2027年度 研究分担者 保前 文高
- 科学研究費 基盤研究B「脳溝とは何か」2020年度~2023年度 研究代表者 保前 文高
- 科学研究費 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))「ヒト胎児の脳発達に関する磁気共鳴画像を用いた縦断研究」2019年度~2023年度 研究分担者 保前 文高
- 科学研究費 学術変革領域研究(A)「実世界と実験室における物語形成の脳基盤に関する機能イメージング研究」2022年度~2023年度 研究代表者 橋本 龍一郎
- 科学研究費 基盤研究C「発達性吃音と自閉スペクトラム症における発話非流暢性の神経回路異常の解明」2020年度~2023年度 研究代表者 橋本 龍一郎
- 科学研究費 基盤研究C「脳機能イメージングによるうつ病の腸脳連関の解明」2022年度~2024年度 研究分担者 橋本 龍一郎
- 科学研究費 基盤研究C「ADHDに伴う感覚過敏の脳神経基盤の解明と治療可能性の検討」2023年度~2025年度 研究分担者 橋本 龍一郎
- 科学研究費 基盤研究B「脳波・視線同時計測による文読解時の周辺視野の役割の解明」2021年度〜2024年度 研究代表者 矢野雅貴
- 科学研究費 基盤研究C「自閉スペクトラム症における感覚情報処理の個人差と言語・社会性発達との関連の検討」2021年度~2025年度 研究分担者 渕野 裕
終了したプロジェクト
- 科学研究費 基盤研究C「早期産の脳機能発達への影響」2019年度~2022年度 研究代表者 渕野 裕
- 科学研究費 基盤研究C「日本手話の統語構造の線形化」2019年度~2021年度 研究代表者 原田なをみ
- 科学研究費 基盤研究A「実験音韻論と脳遺伝学に基づく潜在的な読字困難の指標化」 2018年度~2021年度 研究代表者 本間 猛、研究分担者 橋本 龍一郎、 保前 文高
- 科学研究費 若手研究「予測的言語処理と作業記憶の相互作用メカニズムの解明ー脳波を指標とした多角的検討ー」2019年度〜2020年度 研究代表者 矢野雅貴
- 日本学術振興会 科学研究費 若手研究B「非侵襲的脳機能計測法を用いた早期産児の発達リスクの解明」平成28年度~平成31年度 研究代表者 渕野 裕
- 科学研究費 基盤研究B「データベースと音声実験に基づく音韻知識の計量的・実証的研究」 2014年度~2018年度 研究代表者 本間 猛
- 文部科学省科学研究費挑戦的萌芽研究「音声の予測的分節化による言語獲得の促進」 平成28年度~平成30年度 研究代表者 保前文高
- 日本学術振興会 科学研究費 基盤研究C「日本手話の条件文の構造」平成28年度~平成30年度 研究代表者 原田なをみ
- 文部科学省科学研究費若手研究A「音声からことばを紡ぐ乳幼児の発達脳」平成24年度~平成28年度 研究代表者 保前文高
- 日本学術振興会 科学研究費 若手研究B「自閉症スペクトラム障害と統合失調症における自己表象の異常に関する脳機能画像研究」 平成25年度~平成26年度 研究代表者 橋本龍一郎
- 日本学術振興会 科学研究費 基盤研究C「日本手話の述語のアスペクトと否定表現」 平成25年度~平成27年度 研究代表者 原田なをみ
- 文部科学省科学研究費新学術領域研究「精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学」(領域代表者 東京大学医学系研究科教授 笠井清登)担当課題「メタ認知・社会行動の発達にもとづく自己制御」平成23年度~平成27年度 研究分担者 萩原裕子、橋本龍一郎、連携研究者 保前文高
- 文部科学省科学研究費挑戦的萌芽研究「母語の文法獲得における文法機能の側性化メカニズムの解明に向けて」 平成24年度~平成25年度 研究代表者 萩原裕子
- 学長裁量枠傾斜的研究費「言語機能の脳科学・遺伝学的研究」 平成23年度~平成25年度 研究代表者 萩原裕子、研究分担者 原田なをみ、保前文高、橋本龍一郎
- 文部科学省科学研究費基盤研究 A「脳機能から見た言語習得メカニズムの解明:学童期の横断的研究」平成22年度~平成24年度 研究代表者 萩原裕子
- 文部科学省科学研究費基盤研究 C「統語演算における抽象格と形態格の役割」平成22年度~平成24年度 研究代表者 原田なをみ
- 文部科学省科学研究費基盤研究 C「近世フランス文学における自己言及性の諸様態とその射程」平成21年度~平成24年度 研究分担者 小川定義
- 科学技術振興機構社会技術研究開発センター研究開発領域「脳科学と社会」研究開発プログラム「脳科学と教育タイプII」「言語の発達・脳の成長・言語教育に関する統合的研究」平成16年度~平成21年度 研究代表者 萩原裕子